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98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 23 00 10.28 ID JXJuhXZZo 途端に、アライちゃん2の顔から血の気が引く。 尻尾に感じるこの圧力はこれで2度目だ。 アライちゃん2「あ…う…」プルプル 食通の友人「…俺も悪かったな」 アライちゃん2「え…」 食通の友人「さっきから『殺すぞ』とか言ってる割には、実行に移さないし。口だけ野郎だ俺は。反省しなくっちゃあな~…」ニギニギ アライちゃん2「は…はなすのだ…おねがいなのだ…あらいしゃんは、ただおうちにかえりたいだけなのだ…」プルプル 食通の友人「さっき逃げるなって言ったよなァ!?騒ぐなって言ったよなァ!おとなしくしろっつったよなあぁ!」グググ アライちゃん2「いだいいだいいだいしっぽがいだいのだぁ!」 食通の友人「フゥーッフゥーッ、生かしておいてやってると思ったら付け上がりやがって…もー許さねェ」 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 23 09 04.92 ID JXJuhXZZo アライちゃん2「た、たす…け…そ、そうだ、あ、あらいしゃんを、たすけて、くれたら、お、おいしい、おやさいを、あげるのだ」ガチガチブルブル 食通の友人「フゥーッフゥーッ…」ニギギギギ アライちゃん2「このいえに、はいるとき、お、おいしそうな、おやさいの、はたけが、みえたのだ」ガチガチブルブル 食通の友人「…」 アライちゃん2「そ、そのおやさい、あらいしゃんが、おまえに、はんぶんくれてやるのだ、だ、だからはなすのだ」ブルブル 食通の友人「それうちの家庭菜園」 アライちゃん2「か、かて、な、なんなのだ?」 食通の友人「そっかー…。逃がしたら、半分持ってくのかー。そっかー…」 アライちゃん2「な、なにいってるのだ、はたけは、みんなのものなのだ」 食通の友人「^^#」 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 23 17 30.42 ID JXJuhXZZo アライちゃん2「と、とりひき、なのだ、あらいしゃんは、かしこいのだ、だから、た、たすけるのだ」ガチガチブルブル 食通の友人「まあいいや…それより、ちょっとダンスの練習に付き合ってくれよ」 アライちゃん2「だ、だんす…?」 食通の友人「ああ。今ちょっとダンスの練習してんだが、振り付けがどうにも覚えらんなくてさ。それに付き合ってくれたら、今は殺さないでおいてやる」 アライちゃん2「わ、わかったのだ、だ、だんす、するのだ」 食通の友人「オーケイ、シャルウィダンス」スッ 食通の友人はタブレットPCを取り出し、 YouTubeで動画を再生し始めた。 104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 23 22 37.68 ID JXJuhXZZo タブレットPCを片手で操作し、音量を上げる。 右手で、アライちゃん2の尻尾を握り、中吊りにしたまま。 アライちゃん2「だ、だんす、するから、はなしてほしいのだぁ!しっぽがいたいのだ!あたまにちがのぼってくるしいのだぁ!」ジタバタ 先程から中吊りにされているアライちゃん2の顔は真っ赤だ。血が上っている。 食通の友人「レッツスタート」ポチッ ズッタンズッタンズッタンズッタン… 音楽が流れ始める。 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 23 25 55.09 ID JXJuhXZZo アライちゃん2「しっぽいたいのだぁ!はなすのだああぁ!このままじゃだんすできないのだぁ!」ジタバタ 食通の友人「さーて、今度こそ。動画の通りバッチリ、振り付け覚えるぜー♪」 『純情~スンジョン~』DJ OZMA https //youtu.be/KFpMipVzLs0 食通の友人は、音楽のリズムに合わせて体を上下し始める。 アライちゃん2の尻尾を握るその右手に、強く強く力を込めながら。 106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/08(火) 23 26 28.81 ID JXJuhXZZo つづく 108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 23 38 08.01 ID ua2il8w40 クッソ懐かしいもん持ってきたな アライちゃんがどう取り乱すか楽しみ 109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/09(水) 00 05 03.10 ID 7NB2/XZz0 乙です!続きが楽しみでしかたない! アラジビフェスとショクエモンP―下ごしらえ編その5(素敵なダンス編) パート1へ戻る
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作品の規定なので必ず満たしてください。 (1)作品の内容が、アイドルマスターミリオンライブ!を題材とした二次創作であること。 他アイマス、別作品とのクロスオーバーやパロディも受け付けますが、読者(企画者)にその作品に対する知識がない可能性もあり、まともに読まれない可能性があることをご了承ください。 (2)ネットで初めて発表する作品、または過去作のリメイクであること。 過去作のリメイクは 既に公開した文量<加筆した文量 の作品が対象です。 (3)既定のサイトに投稿された作品であること。 SS速報VIP(※SS速報VIPではR-18作品は投稿できません)、およびSS速報R、pixiv、アイマス@おーぷん2ちゃんねるで投稿された作品が対象です。 ノベマス等の動画作品などでの作品提出は対象外となっております。 また、お題等の規定はございません。 (4)企画開催期間内(2020/6/12~6/30)に作品が投稿されて、完結していること。 本企画では「作品の完結」しているものが対象となります。 完結していない場合は受理できない可能性もございますのでご注意ください。 (5)参加できる作品は1人1作品まで。 選りすぐりの1つを提出してください。 (6)企画運営アカウントへ完結報告をすること。 作品URL(必須)、メイン登場キャラ(必須)、ハンドルネーム(任意)、作品説明(任意)を書いて、第貳回ミリマスSS交流会企画運営ちゃん(twitterアカウント)に送ってください。 文字数について 前回あった文字数制限(40000文字以内)を試験的に廃止し無制限とします。 大長編を書きたい方がいるかもしれないためです。 しかし読むのに多くの時間がかかる作品はどうしても読まれにくくなってしまうという事はご覚悟ください。 皆が皆の作品を読めると良いよね! という事で運営ちゃん的には40000字以内を推奨しています。
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93 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 09 11.80 ID tjns6SC+o ~東大学 アライ生物学研究室~ 研究員1「近年、アライグマによる被害が全国で急増しているみたいです」 研究室教授「アライグマ?アライちゃんじゃなくてか」 研究員2「アライちゃんもそうですが…。動物のアライグマです。分布がどんどん増えているらしいですよ」 研究室教授「へぇ~…。捨てられたペットアライグマ達が繁殖したんだっけか」 研究員1「今も捨てられてるペットアライグマはいるんでしょうかね?」 研究員2「いや、アライグマは楽園システムができてから、捨てる人はいなくなったそうだ」 研究員1「楽園システム…ペットアライちゃんみたいな?」 研究員2「そうだ。飼えなくなったアライグマは、楽園で引き取って世話するんだって」 研究員2「どっちかというと、ペットアライグマの楽園システムが先に出来てから、ペットアライちゃんにも同じようなシステムを導入したそうだ」 研究員1「へえ…。ほんとにあるんですか?面積が足りないような…」 研究員2「あるんだよ。…それ以上聞くな」 研究員1「す、すみません」ペコリ 94 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 15 58.03 ID tjns6SC+o 研究員1「ええっと…それで。非常に興味深いデータがあるんです」 研究室教授「何かな」 研究員1「全国で捕獲されたアライグマの、雌雄割合が算出されたのですが…。奇妙なことに…」 研究員1「雌が1に対して、雄が…5です」 研究室教授「…!?」 研究員1「オスのアライグマは、メスの5倍多く捕獲されているんです。それも、全国的にその傾向があります」 研究室教授「…たしかアライグマの性比バランスは、ほぼ1 1だったと思うんだが…?性比が偏るように遺伝子が変異したとか?」 研究員2「捕獲したアライグマを、人工的に繁殖した場合、出生した子供の性比はそうなります」 研究室教授「つ…つまり…性比の偏りは、遺伝子が変異したことによるものではない?」 研究員1「…おそらく自然環境の中でも、出生した赤ちゃんアライグマの性比は1 1ですが、何らかの後天的理由で、メスが減らされている…と想定されます」 95 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 19 46.93 ID tjns6SC+o 研究員1「こちらが、発見されたアライグマの個体数増加グラフです。右肩上がりにどんどん増えています」 研究室教授「あり得ん…!メスが1に対して、オスが5…!?こんな比率で、こんなペースで増殖できるはずがない!」 研究員1「しかし、すべて事実に基づいたデータです」 研究室教授「どうしてこんな性比の偏りが…?」 研究員2「何者かが、人為的にメスの赤ちゃんを間引きしている…とか?」 研究室教授「そんな者が全国に満遍なくいるとは思えんがな」 研究員2「むうぅ…?」 96 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 22 22.58 ID tjns6SC+o 研究室教授「…アライグマと交尾したアライさんが、オスのアライグマを産んでいる…とか?」 研究員1「今のところ、アライさんがアライグマを産んだというケースは全国で一切ありません」 研究室教授「…もしかしたら、アライさんは自然環境の中ではアライグマを産むようになる…?」 研究員2「科学的性質が未解明なアライさんだ…そういう可能性もあるかもしれませんね」 97 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 25 18.58 ID tjns6SC+o 研究室教授「…不明な点だらけだな…」 研究員1「そうですね…。まあ、こういうデータもあったよ、ということです」 研究員2「本日も実験、始めますか。今日はアライちゃんの迷路知能テストでしたね」 研究員教授「ああ、そうだな…。貴重な実験用捕獲野良アライちゃんだ、無駄遣いしないように実験しよう」 98 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/07(土) 00 25 44.71 ID tjns6SC+o 続く 100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 01 24 37.61 ID EvYtJdnp0 乙 何というかアラスコ以上に誰かの意を感じるのが不安な世界 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 04 12 13.77 ID bcEAK+9R0 乙でしゅ オスが増える原因、果たして明かされる日はあるのか。そして実験の内容とは。次回も楽しみです 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 12 39 38.61 ID kLmDbg4uo オスが増えてるんじゃなくてメスが減ってるんじゃね? 103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 12 56 57.71 ID 4vIsKsYLo 単純に野生のアライさんが雌は邪魔だと認識して減らしてるとか? 104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 13 14 11.86 ID g/4W9DZH0 せやねぇ アライグマが全体的に増えつつ、オスの捕獲数がより増えているということは アライさんがオスを守っているというよりメスを間引いていると考えた方が自然か 105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/07(土) 16 13 38.64 ID BaUEHWUR0 もしくは、アライさんもアライグマの一種とするなら、雌であるアライさんが増えているので、 アライグマ全体的な雄雌バランスを保つために、アライグマの雌が減って雄が増えているのかも? このままアライグマの雌が絶滅すれば、アライグマ雄も生まれなくなるわけで、 そうなるとアライさんの交尾相手がいなくなり、アライちゃんも生まれなくなるので、アライさん絶滅? んな都合のいい展開はないかなwww。 106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 00 15 01.14 ID hNrvOlJW0 アラスコと違ってこの世界にはまだサンドスターを認識できる技術が無い 雌のアライグマがサンドスターに触れてアライさん化してるのでは…それで全体的に見た結果雄が増えてると思ってるとか? 108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 22 02 30.38 ID 2FFZanWVO 雌を間引いたら個体数増加するのか? むしろ減るんじゃね? 109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/10(火) 23 14 40.90 ID UwvKzxjf0 間引いている以上に全体が増えているのでは?という仮定のものじゃ? 例えばある範囲の元々アライグマの数が オス:100 メス:100 こうだった その後、その高い繁殖力で同じ範囲のアライグマの数が オス:600 +500 メス:600 +500 こうなった メスはアライグマを維持する分だけいればいいのでアライさんが間引き、 オス:600 ±0 メス:200 -400 となったとする メスは間引き、オスも守っているという訳ではないのでオスとメスは同じ確率で人間の罠にかかって減る 数が多いオスの方が罠にかかる数は多い オス:300 -300 メス:100 -100 そうと仮定すると、最初のころよりアライグマ全体は増えており 特にオスだけが増えているように見える みたいな? 110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 00 00 42.45 ID 6AZ1BAM40 この世界ってアライさんはアライグマからフレンズ化したことを知っているんだっけ? 111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 03 42 15.34 ID 6HTZ/fks0 110 確か知らない、そもそもフレンズという概念そのものが無い なんかアライグマの習性(?)らしき物がある奇妙な人型生命体くらいにしか思われてないんじゃない 112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/11(水) 05 20 31.67 ID 7Ri0iZw90 アライグマのメスが5匹中4匹サンドスターによりアライさんに変わっているみたいな可能性もあったか 野良姉妹の生活・親離れ編 パート5へ戻る
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704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 01 03.21 ID Aa9u3/tVO 食通の友人が、フォアグライ事業を初めてから3年が経った。 人々を虜にする絶品超高級食材フォアグライは、世界中の富豪にバカ売れ売れた。 フォアグライ加工場は、初期費用を1年で回収。 その後も経営は黒字であり、事業として成功していた。 取締役である食通の友人の方針により、 この会社は6年でフォアグライ生産を終了する計画を打ち立てていた。 それだけの期間が経てば、アライさんはほぼ途絶えると見込んだためである。 その経営方針が、フォアグライのプレミア感を引き立たせ、 「今しか食えない超プレミア品!」という謳い文句でさらに購買意欲を掻き立てた。 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 06 04.59 ID Aa9u3/tVO ではその間、アライさん達は狩られるままだったであろうか? 否。 人間達に狩られる恐怖の中、アライさん達は希望を求めていた。 人間達を倒す、希望の『流れ』を、待ち望んでいた。 自分達を率いて、統率し、人間達と戦う戦略をもつ『誰か』を。 それが自分でないことを知りながら、『誰か』が現れるのを待っていた。 …その『誰か』は、ついに頭角を表すことになる。 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 11 06.13 ID Aa9u3/tVO … ~森~ 新人ハンター「家屋に忍び込んだアライ退治は駆除業者の仕事…」ザッザッ 新人ハンター「山狩りするのは俺の仕事!!」ザッザッ 犬(ダックスフント)「ワンワン!」ザッザッ 新人ハンターは、籠と猟銃を持って森を進む。 この犬…ダックスフントは小型犬だが、決して格闘能力は低くない。 アライさんの巣穴へ潜り込み、アライちゃんを引きずり出すことに関しては人間以上。 アライちゃん狩りにはうってつけの犬種である。 「のだ~~~!」 アライさんの声が聞こえる。 新人ハンター「行くぞ」ザッザッ 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 13 35.05 ID Aa9u3/tVO 「のだ~~~!!」 新人ハンター「こっちから聞こえたな」ザッザッ 犬「ワンワン!」 犬が上を見ながら吠える。 新人ハンター「どうした?まだアライさんはいないぞ」 709 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 14 28.82 ID Aa9u3/tVO ごしゃっ。 新人ハンターは、自分の頭蓋骨が砕ける音を聞いた。 …立ち上がれない。 視界の焦点が合わない。 「ワンワン!ワン!」 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 19 32.17 ID Aa9u3/tVO 地面に倒れ伏す新人ハンターの頭の隣には、大きな石…いや、小さな岩が転がっていた。 彼は、頭上から落下した岩に頭を打たれたのである。 頭部からの出血は甚大だ。 犬「ワンワン!ワン!」 犬は、なおも頭上に向かって吠える。 ボスアライさん「のだぁ!」バッ 上空から、竹槍を持ったアライさんが襲いかかる。 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 29 06.73 ID 7DSIJ9VCo 犬「ワンワン!」サッ 犬は素早く動き、槍をかわすが… ボスアライさん「遅いのだ!」シュバ 犬「ギキャウウウゥ!」ブッシュウゥ 犬の喉に竹槍が突き刺さる。 犬「ギュウゥ…」バタッ ボスアライさん「はぁ、はぁ、どんなもんなのだ…」シュウゥゥ ボスアライさんの体が少しだけ光る。 EXPを得て、レベルが上がった反応だ。 ボスアライさん「いい感覚なのだ…また少し、力を増したのだ」 取り巻きアライさん1「ボスはすごいのだぁ!」ガサッ 取り巻きアライさん2「ヒトを倒しちゃったのだぁ!」ガサッ ボスアライさん「ヒトは便利なものをたくさん持っているのだ。全部奪うのだ」 アライさん達は、新人ハンターの荷物を漁る。 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 33 31.67 ID 7DSIJ9VCo 取り巻きアライさん1「犬はどうするのだ?」 ボスアライさん「晩御飯にするのだ!」 取り巻きアライさん2「ヒトの死体はどうするのだ?」 ボスアライさん「………」 取り巻きアライさん1「ど、どうするのだ?」 ボスアライさん「…どんぐりの木の根本に埋めるのだ。きっといい栄養になるのだ」 取り巻きアライさん2「…わかったのだ!」ザッザッ アライさん達は、新人ハンターや、民家から奪った刃物で犬を解体する。 新人ハンターの死体は、どんぐりの木の根本に埋められてしまった。 717 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 44 36.63 ID 7DSIJ9VCo … 深夜の森。 木に登ったボスアライさんのもとへ、たくさんのアライさん達が集結している。 ボスアライさん「ヒトはアライさん達を徹底的に滅ぼしに来ているのだ!」 アライさん1「こ、こわいのだ…!」ザワザワ アライさん2「最悪な奴らなのだ…!」ドヨドヨ ボスアライさん「お前達!…そう、今話を聞いているお前だ。もし明日、自分が銃を持ったヒトに会ったら…そのときお前は、どうなるのだ?」 アライさん3「会いたくないのだぁ!」 アライさん4「でも、もう森には食べ物が少ないのだ…畑に行かなきゃ野菜がないのだ…」 ボスアライさん「まさか自分だけは助かる、そう思っているのか?…お前たちの友人はそう思い続け、何の備えもせず!あっけなくヒトに見つかって、殺されたのだ!」 アライさん5「うぅ…!」ガクガクブルブル アライさん6「明日にも、ヒトがアライさんを殺しにくるかもしれないのだ…」ガクガクブルブル 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 52 18.62 ID 7DSIJ9VCo ボスアライさん「そこのお前!そう、チビを3匹連れてるお前なのだ!お前は明日、子供を連れて歩いてるとき、ヒトに会ったらどうするのだ?」 アライさん1「えっ…っ…に、逃げるのだぁ!」 ボスアライさん「ヒトは銃を持ってるのだ。背中をズドンと一発。大きな穴を開けられ、お前は死ぬのだ」 アライさん1「ひっ…い、いやなのだぁ!」 ボスアライさん「そこのお前!木によりかかってるお前!お前はどうするのだ?」 アライさん2「そ…そうだ…仲良くしてもらうのだ。お友だちになるのだ!」 ボスアライさん「握手した瞬間、お前は首を刃物で刺されるのだ。ヒトが仲良くしたいのは、お前の死体とだけなのだ」 アライさん3「の、のだあああぁ!」ガクガクブルブル 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 20 59 08.92 ID 7DSIJ9VCo ボスアライさん「お前はどうだ!」 アライさん4「た…戦うのだ!」 ボスアライさん「一人で戦うのか?」 アライさん5「うぅ…一人じゃ勝てないのだ…!」 ボスアライさん「じゃあ、どうすれば勝てるのだ?」 アライさん5「うぅ……わからないのだ!」 ボスアライさん「教えてやるのだ。お前達がヒトを倒せる方法は3つあるのだ」 アライさん5「…?」 ボスアライさん「1つ。夜中にヒトの寝床へ忍び込み、首をかっきるのだ」 ボスアライさん「2つ。ここにいる全員で、武器を持って一斉に襲いかかるのだ」 ボスアライさん「3つ。これを使うのだ」チャキ アライさん5「そ…それは!ヒトの銃なのだ!銃で撃つのか?」 ボスアライさん「これというのは、銃だけの話じゃないのだ。罠を…道具を使うのだ」 アライさん5「罠…道具…」 ボスアライさん「ヒトは油断しているのだ。自分が狩られる側に回るなんて、ちっとも思ってないのだ!」 ボスアライさん「見るのだ!この荷物を!これはアライさんが倒したヒトから奪ったものなのだ!」 アライさん達「「す…すごいのだ!」」ザワザワ 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 21 09 41.88 ID 7DSIJ9VCo ボスアライさん「ここにいるお前達!できるだけ多くの仲間を連れて、アライさんのもとへ集うのだ!たくさんの力が合わされば、ヒトに勝ち、屈伏させることができるのだ!」 アライさん1「わ…わかったのだ!」 ボスアライさん「『明日になれば、事は勝手に良くなる』そう考えてる奴!お前が真っ先に死ぬのだ!」 ボスアライさん「大事なのは、今、生きているこの一瞬一瞬すべてが、ヒトとの戦いだと意識することなのだ!」 アライさん2「た…戦うのだ!」 アライさん3「ボス!アライさんは、ボスについていくのだ!アライさんの力を使ってほしいのだ!」 アライさん達『ボス!ボス!ボス!ボス!』 ボスアライさん「よろしいのだ!いい仲間を持てて、アライさんは幸せなのだ!アライさんはこれから、名前を名乗るのだ!」 名前。 アライさん達は、誰もが自らを「アライさん」と名乗る。 名前を名乗るという発想すら、持つものはいなかった。 730 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 21 14 49.04 ID 7DSIJ9VCo ボスアライさん「これからアライさんは、名前を名乗るのだ…!人類への反逆者…アライさんの王…『アライキング・ボス』と!」 アライさん「…お、おぉ…」 イマイチなネーミングセンスに、それまでの熱が若干冷める。 アライキング・ボス「アライさん達は、ヒトと戦う勇者なのだ!天下を取るのだ!」 『アライキング・ボス!アライキング・ボス!アライキング・ボス!』 … アライさんは、基本的に群れを作らない。 互いに分け合うことも、譲り合うことも、支え合うこともない。 だが、共通の敵を見つけたときのみ。 互いに力を合わせるのである。 今、森に生きる大勢のアライさんは、人類という共通の敵を見つけた。 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 21 19 28.81 ID 7DSIJ9VCo … 翌朝… アライさんのいる森に、一台のバスが停まっている。 バスから、一人のフレンズが降りてくる。 キツネ「はぁ…いい加減もうやめたいなぁ…」ハァ ため息をついて出てきたのはキツネのフレンズである。 キツネは、森に入り、アライさんを探す。 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 21 26 36.10 ID 7DSIJ9VCo キツネは、アライさんの群れを見つける。 キツネ「やあやあアライさん達、おはよう~」 アライさん1「…フレンズなのだ」 アライさん2「何なのだ?」 アライさん3「お前、人間の匂いがするのだ」 キツネ「そうだよ~。フレンズがヒトと仲良くなって、おんなじ暮らしができるようになる方法があるんだ」 アライさん1「…やっぱり、ヒトの仲間なのだ」 キツネ「そうだよ。ヒトと一緒に仲良く暮らしてる。アライさん達も同じようになれるよ」 アライさん2「ヒトはアライさん殺しなのだ!仲良くなんて、絶対嫌なのだ!」 キツネ「…で、でも、安全で、美味しいご飯を毎日…」 アライさん3「ヒトをみんなやっつければ!安全で、美味しいご飯を毎日食べれるのだ!」 キツネ「…やばいっ!逃げよう!」ザッ アライさん1「お前、人間の仲間なのだ!」ザザッ アライさん2「人間の仲間なら、お前も倒すのだ!」ザザッ 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 21 32 19.45 ID 7DSIJ9VCo キツネ「うわー!」タタタッ アライさん1「待つのだー!」ドタドタ アライさん2「倒すのだ!」ドタドタ アライさん3「やっつけるのだ!」ドタドタ キツネ「…交渉決裂か。嫌だなぁ…やむを得ないなぁ…」クルッ キツネは、一番先頭を走って追ってくるアライさんをチラリと見る。 アライさん1「捕まる気になったのか!」ドタドタ 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 21 36 48.56 ID 7DSIJ9VCo キツネは一瞬、身を翻す。 キツネ「大胆不敵!トリッククロー!」ブンッ 突如、キツネはアライさん1に向かって拳を振りかざした。 アライさん1「のああぁー!」バギィ アライさん1はキツネの拳に当たり、吹っ飛ぶ。 アライさん2「いだぁいっ!」ドゴォ アライさん3「のぎゃっ!」ガスゥ 吹っ飛ぶアライさん1にぶつかり、アライさん2 3はボーリングのピンのように倒れた。 キツネ「乱暴してごめんねー。それじゃ~」スタコラサッサ キツネは遠くへ逃げていった。 アライさん1「ぐ…ぐぞ~…」ムクッ アライさん2「逃げられたのだ…悔しいのだぁ!」ムクッ アライさん3「むかつくけど追っても仕方ないのだ!帰るのだ!」 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/04(月) 21 47 42.73 ID 7DSIJ9VCo … アライさん1「たくさん仲間が集まったのだ!どうやってヒトと戦えばいいのだ?」 アライキング・ボス「ふっふっふ。アライさん達を追うやつらは、決まって森の中でもだけ銃を撃つのだ」 アライキング・ボス「銃を撃つ奴は、猟師っていうのだ。あいつらは人里では銃を撃てないのだ」 アライさん2「つ…つまり、どういうことなのだ?」 アライキング・ボス「矛盾してるように見えて、実は森の中よりも、敵の本拠地…つまり人里が、一番安全なのだ!」 アライキング・ボス「銃さえなければ、ヒトなんて烏合の衆なのだ!」 アライさん3「まさか、これから…人里に行くのか!?」 アライキング・ボス「その通りなのだ!まずは集落を1つ、乗っ取るのだぁ!」 アライハザード① ~襲撃される村~その2 パート2へ戻る
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267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 00 57 00.02 ID PWrAzQOLo … ここはやや寒冷な、東北地方のとある県。 この地域も、アライさんの襲撃を受けていた。 自衛隊駐屯地が近くにない地域であり、比較的近隣である宮城の駐屯地から軍が派遣されている途中である。 現在は住人が避難中であり、警官隊が誘導を行っている。 一部地域は、住人の避難が完了しているが… アライさん3000「ふはははは!都心のアライさん達に続くのだ!」ゾロゾロ アライさん3050「こっちも便乗して、天下を取るのだ!」ゾロゾロ アライさん3075「凱旋なのだ!勝者の行進なのだぁ!」ゾロゾロ 75匹程のアライさんの群れが、1列になって行進している。 住宅街を乗っ取るつもりである。 アライさん3000「ふはははは!人間たちは恐れをなして逃げたのだぁ!」ザッザッ アライさん3050「今日からここはアライさんたちのお家なのだぁ!」ザッザッ 272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 03 37.94 ID PWrAzQOLo アライさん達の上空を、旅客機が通過していく。 …だが。 その旅客機よりも速いスピードで。 何かが、アライさんの群れの列に向かって突っ込んできた。 アライさん3001「ん?…なんかキーンって音がするのだ」 アライさん3002「何なのだぁ?」 大きな角の生えたフレンズ「うおおおおおおお!邪魔だああああぁっ!!」ズドドドドドド アライさん3000「!?」 突っ込んできたのは、目に野生解放の光を宿したフレンズであった。 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 05 48.66 ID PWrAzQOLo 大きな角の生えたフレンズ「どけどけどけぇーーーーっ!!」ドッッゴオオォォ アライさん3000「」グシャア アライさん3025「」ベシャア アライさん3050「」ドグチャ アライさん3070「」ビッシャアアァッ 大きな角の生えたフレンズは、70匹のアライさんの列に真っ正直から突っ込み、 そして、通過していった。 衝突の衝撃でバラバラになって吹き飛ぶ70匹のアライさん達。 フレンズが過ぎ去った後には、原形がなにか分からなくなった、血と肉片ばかりが散らばっていた。 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 12 56.85 ID PWrAzQOLo … 同県内の住宅地。 避難警報が出され、住人達は避難場所へほぼほぼ避難完了している… はずなのだが。 少女「ぐがー…すぴー…」zzz マンションの部屋の中で、一人の少女が寝ていた。 獣の耳と尻尾が生えている姿からして、彼女もまたフレンズであろう。 携帯電話『ビーーーッビーーーッビーーーッ!緊急避難警報!緊急避難警報!アライさんの群が襲撃しています!各自、放送の指示に…』 少女「ん~…うるさいなぁ…」ピッ なんと、少女は警報の鳴る携帯電話の電源を切ると、 またすやすやと眠ってしまった。 …こんな危機的状況であるというのに! 283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 17 53.18 ID PWrAzQOLo アライさん3076「ふははは!この家はアライさんがもらうのだ!」バァン アライさん3077「居心地良さそうなのだ!チビ達もきっと喜ぶのだ!」 アライさん3078「ん?誰かいるのだ。フレンズなのだ」 少女「すぴー…」zzz 少女の部屋へ、アライさん達が突入してくる。 だが、少女は相変わらず目を覚まさない。 アライさん3079「こいつも人間の仲間なのだ!」ブンッ アライさん3080「やっつけるのだ!」ブンッ アライさん達は、少女へクワやスコップを振り下ろし、叩きつける。 アライさん3076「ふはははは!よわいのだ!」ドカボカ アライさん3077「ゴミクズなのだ!」ドカバキ 285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 21 06.65 ID PWrAzQOLo 5匹のアライさん達は、少女へ武器を叩きつける。 何度も、何度も。 …しかし。 少女「すぴー…」zzz 少女は目を覚まさない。 それどころか、硬い金属の武器であれだけボコボコに叩かれたのに、 肌にはかすり傷一つさえない。 アライさん3076「何なのだこいつ!?硬すぎるのだ!」 アライさん3077「しかも起きないのだ!」 アライさん3078「なら…これを使うのだ!」キランッ アライさん3078は、大きな包丁を持ってくる。 アライさん3078「これでとどめなのだ!」ブンッ 少女の首筋へ、包丁が振り下ろされる。 286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 23 43.96 ID PWrAzQOLo どずっと包丁が突き立てられる。 ……しかし。 アライさん3078「さ…刺さらないのだ…!」プルプル 首筋へ突き立てた包丁は、肌に一切傷を付けていない。 アライさん3079「な…何なのだ、こいつ」 もさもさの髪の少女「むにゃ…痛ってーなー…」ムクッ 少女は、寝癖がついたもさもさの髪をかきむしりながら、不機嫌そうに目を覚ます。 289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 28 41.15 ID PWrAzQOLo アライさん3078「起きたのだ!や…やっつけるのだ!」バッ アライさん3078は、包丁を持って飛びかかる。 もさもさの髪の少女「あ?」ブンッ 少女は、アライさん3078へパンチを浴びせた。 アライさん3078「ごびゃッ!」ボパァン バラバラ なんと、パンチをくらったアライさん3078はバラバラに粉砕された。 それどころか、粉々になった骨が… アライさん3079「のだあああっ!」ズブシャアアア アライさん3080「ごぶえぇっ!!」ドブシャア 後ろの2匹へ散弾銃の弾のように飛んでいき、それらを蜂の巣にしたのである。 アライさん3078の破片「」バラバラ アライさん3079「」ドサァ アライさん3080「」ドチャッ もさもさの髪の少女は、パンチ一発でアライさん3匹を絶命させてしまった。 294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 33 37.12 ID PWrAzQOLo もさもさの髪の少女「やっばー…部屋が汚れちゃったなぁ」 アライさん3076「ば、ばけものなのだぁ!」ダッ アライさん3077「逃げるのだぁ!」ダッ アライさん2匹が、ドアから出ていこうとする。 もさもさの髪の少女「バケモノじゃなくて…」グイッ 少女は、拳を握りしめる。 もさもさの髪の少女「ケモノだよ♪」ブンッ もさもさの髪の少女のパンチは空を切った。 295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 36 37.25 ID PWrAzQOLo 音速を超えたパンチは、文字通り『空を切り』、 ソニックブームを発生させた。 衝撃波はドアの外まで伝わり、アライさん達を吹き飛ばす。 アライさん3076「ごげぇっ!」ドシャア アライさん3077「ぶぎぃっ!」ドシャア 吹き飛んだアライさんは壁に激突し、その壁を大量の赤いペンキで染めた。 もさもさの髪の少女「ふぁ~…。昼寝してたら、夜になっちゃってた。何これ?どうなってるの?」スタスタ 少女は部屋の外へ出ていく。 298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 43 47.88 ID PWrAzQOLo やがて少女は、公園に到達する。 そこで少女が目にしたものは。 小ボスアライさん「この街は制圧したのだぁ!」 アライさん3081「この辺の人間は、老人ばっかで弱いのだ!」ウジャウジャ アライさん3131「次はどこに行くのだ?」ウジャウジャ アライさん3181「天下を取ったのだ!」ウジャウジャ アライしゃん3201「とったのだー!」 アライちゃん3211「なのらー!」ヨチヨチ 広間で集会をしている、100匹程のアライさん親子だった。 小ボスアライさん「ん?生き残りがいたのだ!やっつけるのだ!」 アライさん3081「倒すのだ!」ダッ アライちゃん321「やっちゅけりゅのらー!」ヨチヨチヨチヨチ 100匹程のアライさんの群れが、少女へ向かって襲いかかってくる。 300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 48 57.14 ID PWrAzQOLo もさもさの髪の少女「…何で誰もいないの?近所の八百屋さんは?本屋のおっちゃんは?」ポリポリ アライしゃん3082「ごーとぅーへるなのだー!」トテトテ もさもさの髪の少女「みんな避難したからかな?」 アライさん3151「たあ~!」ドドドドドドドド アライさん達はこれだけの数。 対して少女はたった一人。 あまりにも戦力差が大きすぎる。 もさもさの髪の少女「…それとも、お前らが殺したからか?」ゴウッ 少女の目が光り、サンドスターの輝きに包まれる。 野生解放したのだ。 …つまり、少女は今の今まで野生解放は行っておらず、 素の身体能力で戦っていたことになる。 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 51 37.91 ID PWrAzQOLo もさもさの髪の少女「畑の野菜に飽きたらず、人の命にまで…」ググッ 少女は、腕をぐっと引く。 もさもさの髪の少女「手ぇ出してんじゃねーぞ」ブンッ アライさん3081「」パァン 少女は、100匹はいるアライさんの群れのうち、先頭のアライさんたった一匹だけを殴った。 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 57 21.26 ID PWrAzQOLo その一撃だけで。 雷鳴のような轟音が鳴り響き。 突風が起き、地面がえぐれ。 並木が吹き飛び。 アライさん3082~3212「」パァン バラバラ 小ボスアライさん「」グシャアァッ バラバラ 100匹以上のアライさんは粉砕され、破片となって互いを粉砕し合い、風に飛ばされていった。 風が吹き抜けた痕は、どこまでもどこまでも血と肉片で染まっていた。 もさもさの髪の少女「ふわ~あ…掃除大変そうだなこれ…」スタスタ もさもさの髪の少女「みんなどこ行ったんだろ~…」スタスタ 少女は野生解放を解除すると、避難場所を探して再び歩き出した。 …場所が知りたいなら、携帯電話の電源をつけるだけでいいのだが…。 304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/08(金) 01 57 47.56 ID PWrAzQOLo つづく アライハザード⑩ ~フォアグライ加工場~その1 パート3へ戻る
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メニュー トップページ 統合スレ 001~100 統合スレ 101~200統合スレまとめ 最新1 統合スレまとめ 最新2 統合スレまとめ 最新3 統合スレまとめ 最新4 カップリングSS個別リンク咲 清澄 風越,鶴賀,龍門渕 永水,宮守,姫松,臨海,有珠山 阿知賀 白糸台 千里山,新道寺 劔谷,越谷,その他 京×咲スレ共有SS 避難所SS 長編・まとめ 質問・意見・要望 SS速報VIP,SS速報R進行中安価スレ完結済みの安価スレ 未完の安価スレ 進行中非安価スレ完結済み非安価スレ 未完の非安価スレ dat落ちスレ別館 カップリング別SS in VIP ハーメルン完結 ハーメルン連載中・未完 エロパロSS 絵 各キャラプロフィール誕生日月別 身長・誕生日・メモ学校別 京太郎の登場する同人誌一覧 更新履歴 取得中です。 最新投稿 取得中です。 ここを編集 合計: - 今日: - 昨日: -
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643 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 07 30.46 ID uYSG2vP4o 食通の友人が、籠の前へ再度やってくる。 アライちゃん4「ひぃっ…!」ビクッ アライちゃん5「うぅ…おなかぺこぺこでのどもかわいたのだ…おかーしゃん…おかーしゃん…」ションボリ アライちゃん6「ひとしゃん、おまんまと、おみずくらしゃい」 アライちゃん7「うええええんっ!」ビエエエエン 食通の友人「水差しが空になってるな。ボトル交換しとくか」カチャカチャ 食通の友人は、籠に取り付けた給水ボトルを外し、水道水を注いで再度取り付けた。 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 12 50.86 ID uYSG2vP4o アライちゃん6「お、おみずなのら!」チュパチュパ 真っ先にアライちゃん6が給水ボトルへ飛び付き、水を飲み始めた。 アライちゃん6「ごくごく!ごくごく!」 みるみるうちにボトルの中の水が減っていく。 アライちゃん7「みずー!」グイグイ アライちゃん5「あ、あらいしゃんにも、のませるのだ!」ゲシゲシ アライちゃん4「どくのだー!あらいしゃんがいちばんおねーしゃんなのだ!」ゲシゲシ アライちゃん6「ぷはぁ、いたいのら!いまはあらいしゃんがのんでるのら、じゃましないでほちーのら!んぐっ…ごくごく………」 あっという間にボトルの水が減っていった。 アライちゃん6「ぷはぁ~。ひとしゃん、おみずだけじゃやなのら、ごはんもくらしゃい」 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 20 45.55 ID uYSG2vP4o アライちゃん7「ごはんー」ヨチヨチ アライちゃん5「そ、そうなのだ…!ひとしゃん、やまであらいしゃんたちにいったのだ!ごはんにするぞって」 アライちゃん6「ひとしゃん、うしょちゅきなのらぁ」 アライちゃん4「うぅ…」 食通の友人「嘘なんてつくもんか。今からご飯にするとこだよ。ただし、一匹だけな」 そう言った途端。 アライちゃん4「ごはん!ごはんなのだ!」ピョンピョン アライちゃん5「あらいしゃんにくだしゃいなのだ!」ピョンピョン アライちゃん6「あらいしゃんがたべるのらー!」ジタバタ アライちゃん7「まんまー!まんまー!」ヨチヨチ 全員が一斉に、こっちに向かってアピールしてきた。 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 27 13.46 ID uYSG2vP4o 食通の友人「じゃ、お前にするわ」ガシッ 食通の友人は、アライさん6を鷲掴みにする。 アライちゃん6「やったのらぁ!」 アライちゃん4「あ、あらいしゃんにも、よこすのだ!」ガシッ アライちゃん4が、片手だけで食通の友人の手にしがみつく。 アライちゃん5「あらいしゃんもほしいのだ!」ガシッ アライちゃん7「まんまー!」ガシッ 全員が食通の友人の手にしがみついて来た。 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 34 16.76 ID uYSG2vP4o 食通の友人は、そのまま手を引き上げる。 アライちゃん4「のだぁ!」ズルリ 片手しかないアライちゃん4は、自重を支えられず、ずり落ちていった。 アライちゃん5「あらいしゃんもたべるのだー!」グイグイ アライちゃん7「ごはんー!」グイグイ アライちゃん6「みんなじゃないのら、あらいしゃんがえらばれたのだぁ!ごっはん♪ごっはん♪ヒトしゃんしゅきしゅきなのらぁ♪」スリスリ アライちゃん6は、自身を握る食通の友人の手へ頬を擦り寄せた。 自分たちを拉致した相手だというのに。 自分を思い切り籠の上面へ叩きつけた相手だというのに。 どうやらアライちゃん6は、衝撃で一部記憶を失っているようだ。 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 40 41.87 ID uYSG2vP4o 楽しそうに笑顔を向けるアライちゃん6。 食通の友人「おい俺の手にしがみついてるクソガイジゴキバエ共!邪魔だ!」ブンッ 食通の友人は、手首のスナップを利かせ、アライちゃん5と7を籠の壁へ叩きつける。 アライちゃん5「のぎゃっ!」ベチーン アライちゃん7「いちゃいのらぁ!」ベチーン まとわりついていたアライちゃん達は衝撃で手からズリ落ちた。 アライちゃん6「ごっはんなのらぁ♪ひとしゃん、あらいしゃんおなかぺこぺこなのら、いっぱいごはんくらしゃいなのら」キャッキャッ アライちゃん6は、食事にありつける期待のためか、食通の友人に握られている手の中ではしゃいでいる。 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 49 57.37 ID uYSG2vP4o 食通の友人は、籠からアライちゃん6を出すと、籠のすぐ隣へタライを置いた。 タライへ新聞紙をしき、その上へアライちゃん6を置いた。 食通の友人「ほーら、たくさんお食べ」サッサッ 食通の友人は、千切りのキャベツを新聞紙の上に落とす。 アライちゃん6「いただきましゅなのら!はむはむ、もぐもぐ…」サクサク アライちゃん4「あ、あらいしゃんもsほしいのらぁ!」ガシャンガシャン アライちゃん5「ずるいのだぁ!こっちにもよこすのだぁ!」 アライちゃん7「まんまー!」ガシャンガシャン アライちゃん6「おいちーのら!ひとしゃんだいしゅきなのらー!」モグモグ 美味しそうにキャベツを食べるアライちゃん6を、姉妹は恨めしそうに妬み、睨んでいる。 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 53 18.90 ID uYSG2vP4o アライちゃん6「うっ…!?」ギュルルルルル… まあ、もちろん。 キャベツには、 た っ ぷ り 下 剤 と 嘔 吐 剤 が 入 れ ら れ て い る 。 アライちゃん6は、姉妹の目の前で、新聞紙の上で脱糞し、嘔吐した。 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/24(木) 23 58 28.63 ID uYSG2vP4o 新聞紙の上に、悪臭が漂う。 アライちゃん6「うぅ、うえぇ…おなかごわじじゃっだのらぁ…!うえええん…!」ヒックヒック アライちゃん7「くしゃいのらー!」 アライちゃん4「ざまみろなのだ!よくばるからばちがあたったのだ!」キャッキャッ アライちゃん5「えんがちょなのだ!ごみなのだ!」 アライちゃん6「うぅ…、ひとしゃん、さっきのたべものやなのら、ちゃんとたべれるのをちょうだいなのら…」シクシク 食通の友人「うーきたね。じゃ、さっさと洗うか」ガシッ アライちゃん6「のぁ?」 … アライちゃん6は、例の器具を口と肛門に奥深くまで突っ込まれ、水洗洗浄された。 … 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 00 03 09.35 ID Kc5QPffYo さらに、アライちゃん6は水を張ったタライへと沈められ、全身をジャブジャブと洗われた。 アライちゃん6は溺れかけながら、地獄の責め苦を味わった… と形容するのは大袈裟すぎである。 なぜなら、本当の地獄は こ こ か ら や っ て く る か ら で あ る 。 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 00 11 40.13 ID Kc5QPffYo … 食通の友人は、厨房から店へ戻ってきた。 食通の友人「おまたせしました。ライブキッチン準備できました」スタスタ アライちゃん6「うぐっ…ひぐっ…ぐしゅっ…ひとしゃんに、いっぱいいじめられたのらぁ…!」シクシク 大臣「…」 大臣は待っている間、テレビでニュースを見ていたようだった。 『次のニュースです。特定有害駆除対象フレンズ輸出制限法が可決されました』 大臣「やったのです。念願の法案が通ったのです。苦労したのです」 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 00 16 55.97 ID Kc5QPffYo 食通の友人「ああ、ようやく可決されたんすねこれ。おめでとうございます」 大臣「これで、特定有害駆除対象フレンズは、生きたまま海外に輸出したり、持ち出すことが不可能になったのです」 食通の友人「ふむふむ」 大臣「つまり、海外で特定有害駆除対象フレンズを養殖したり、ライブキッチンをするのは不可能になったのです」 大臣「つまり、外人がアライグマフレンズ料理を食いたければ、加工済みの肉を輸入するか、日本に来るしかないのです」 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 00 24 21.59 ID Kc5QPffYo 食通の友人「観光客が増えることを期待してるってわけですね」 大臣「それだけじゃないのです。海外でアラジビ肉の需要が増えれば、アライグマフレンズの狩猟と国外輸出がビジネスとして活性化するのです」 大臣「ビジネスが活性化すれば、スポンサーが増え、狩猟活動に経済支援を得られるのです」 大臣「アラジビ肉の国外需要が増えれば増えるほど、駆除が進むのです。好循環なのです」 食通の友人「…国内の野良アライさんを狩り尽くしたら?」 大臣「そのときはビジネスも駆除活動も、アラジビフェスも終了なのです。農作物被害が無くなってハッピーエンドなのです」 食通の友人「…」 大臣「どうしたのです?」 食通の友人「…なんかもにょるな、それ」 大臣「まずは駆除しないことには始まらないのです」 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 00 30 47.12 ID Kc5QPffYo 食通の友人「アライさんを狩り尽くしたら、もうアラジビ肉ビジネスが無くなるわけで…。失業者とか出るんじゃないすか?」 大臣「そのために、駆除法の三条があるのです。特定有害駆除対象フレンズに依存し、生命線とするビジネスは禁止してるのです」 食通の友人「うーん…なんだかなぁ…」 アライちゃん6「…いまのうちににげるのらぁ~…」ヨチヨチヨチヨチ 大臣「まあ見てるのです、きっと上手くいくのです。それより今は、お前が上手く美味いもんを作る時なのです」 食通の友人「そ、そっすね。では、えー、観客は1人しかいませんが。ライブキッチン始めまーす!」ガシッ アライちゃん6「のりゃあ!?」ジタバタ 大臣「わくわくするのです」 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/25(金) 00 31 18.17 ID Kc5QPffYo つづく 大臣とアライちゃんバーグ その3 パート1へ戻る
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432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 22 31 21.11 ID x3/E2jrao … 深夜。 森の茂みがガサガサと揺れる。 アライさん1「人間討伐なのだー!」ガサッ アライさん2「悪い奴をやっつけるのだ!」ガサッ アライさん3「成敗なのだ!」ガサッ アライさん4「わくわくするのだ」ガサッ アライさん5「まるでジャパリパークのアライさんみたいなのだ!」ガサッ アライちゃん1「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2「なのだー!」ヨチヨチヨチヨチ 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 22 44 28.80 ID x3/E2jrao アライさんの成体の身体能力は、年相応…14~15歳の人間の少女と同等レベルである。 爪や牙が多少鋭いため、同年代の人間の少女より若干戦闘能力は高い。 …ときに、フレンズは心身を鍛え、レベルという概念的な数値を上げることで、 体内のサンドスターを消費し身体能力をブーストする「野生解放」の力を持つという。 だが、野生のアライさん達のレベルは低い。 野生解放の力に目覚めている個体はこれまで確認されていないのだ。 かつて人間の女性や、サバンナの2匹のネコ科少女、 そして大きな耳の相棒と共に旅をして、 セルリアンの脅威から人類を救った彼女とは… 戦闘能力に雲泥の差があるのだ。 435 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 22 50 23.01 ID su23wMa0O 何気に新情報があるな。ジャパリパークのアライさんがいたなら、このアライさんたちはいったい何なんだ・・・ 436 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23 01 06.98 ID x3/E2jrao アライさん2「憎き敵はどこにいるのだ?」ザッザッ アライさん1「あっちなのだ!アライさんは、あっちへ運ばれて、水に沈められたのだ!だからあっちに住んでいるに違いないのだ!」ザッザッ アライさん1は、浴槽があった場所へ向かっている。 そこは農夫の家の庭である。 アライさんの群れは、確実に農夫の元へ向かっていた。 アライちゃん1「はぁ、はぁ…つかれたのだぁ…」ヨチ…ヨチ… アライちゃん2「もうはしれないのだぁ…」ヨチ…ヨチ… こいつらは何のためについてきたのか。 成体のアライさんの歩行スピードに必死に追い付こうとしていたようだが、 這い這いでは到底追い付けはしない。 アライさん1「チビ達はアライさんがおんぶしてやるのだ」ヒョイ アライさん2「少しの間新しいお母さんになってたのだ。また甘えていいのだ」ヒョイ アライちゃん1「おんぶなのだー!おかーしゃんすきなのだー」キャッキャッ アライちゃん2「たのしーのだー!」キャッキャッ これから人を殺めようというのに、この緊張感のなさは何なのか。 437 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23 10 26.55 ID x3/E2jrao アライさん1「ん?くんくん…いい匂いがするのだ」 アライさん2「何なのだ?くんくん…美味しそうな匂いなのだ!」 アライさん3「戦いの前に腹ごしらえするのだ!」タタッ アライさん1「行ってみるのだ!」タタッ やがてアライさん達の群れは、柵の前で止まる。 アライさん1「ん?何なのだこれは?」 目の前にあるものは電気柵。 6段のワイヤーが張り巡らされており、最上段はアライさんの首あたりの高さである。 柵はぐるっと半径3メートル程の円をかくように張り巡らされており、 その中心からいい匂いが漂ってくるようだ。 アライさん5「何なのだこれは!?邪魔なのだ!」 アライさん2「邪魔なのだ。よいしょ」 アライさん2は、ワイヤーに足をかけ、上っていく。 どうやら、電気柵には電気が通っていないらしい。 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23 23 36.98 ID x3/E2jrao アライさん2「!みんな、こっちなのだ!いいものがあるのだ!」 アライさん1「アライさんもいくのだ」ヨジヨジ アライさん3「美味しそうな匂いがするのだ」ヨジヨジ 全てのアライさんが、電気柵をよじ登り、直径6メートルの円の中へ入った。 その中心にあるのは、少量の野菜炒めである。 ソースがたっぷりかけられており、美味しそうな匂いが漂ってくる。 アライさん1「美味しいのだ!美味しいのだぁ!」ガツガツ アライさん2「ああっ!アライさんが先に見つけたのだ!」ガツガツ アライさん3「待つのだ!アライさんにも残すのだぁ!」タッ 中心に到達した者から、我先にと野菜炒めにかぶりついていく。 アライちゃん1「あらいしゃんもたべたいのらぁ~」 アライちゃん2「たべさせるのだ~」 アライさん1「だめなのだ!これは戦いの前の腹ごしらえなのだ!」ガツガツ アライさん2「戦うアライさん達が食べるのだ!チビは食べなくていいのだ!」ガツガツ アライちゃん1「たべたいのだー!」ビエエエエン アライさん1 2「ふぅー、美味しかったのだ」ペロリ アライさん3「ああっ!」 アライさん4「アライさんの分が…」 アライさん5「ないのだ…!」 442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23 27 50.45 ID x3/E2jrao アライさん3「な、なんでアライさんの分を残しておかなかったのだぁ!」 アライさん1「そんなのお前が遅かっ…」 そこまで言った瞬間。 アライさん4「のだっ!?」バタッ アライさん1「!?」 突然、文句を言ってかかったアライさん4が、その場に倒れた。 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/18(金) 23 28 08.43 ID UVXLYOINO こんなところに野菜炒めねぇ・・・ 444 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23 33 44.10 ID x3/E2jrao アライさん4「」ガクッビグッビグッバタッバタタタッビグンビグッバタタッ アライさん4は、倒れたまま手足をバタバタと震わせている。 アライさん5「お、おい?大丈…の゛だっ!?」バタッ アライさん3「!?」 アライさん4を心配して駆け寄ろうとしたアライさん5が、突然倒れた。 アライさん3「どうしたのだ!?」 アライさん5「ぐ、ぶ、ぐえ゛、か、ばっ…」ブシュウウゥ アライさん5の喉仏の右隣から、鮮血が吹き出している。 おそらく頸動脈を破壊されているのだろう。 アライさん1「な、何なのだこれは!こ、ここにいると危ないのだ!」 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23 43 21.71 ID x3/E2jrao アライさん1「この囲いの中から出るのだ!」ガシッ アライさん2「逃げるのだ!チビ達、捕まるのだ!」ガシッ アライちゃん1「こわいのだぁー!」ビエエエエン アライちゃん2「もうおうちかえりたいのだぁ!」ビエエエエン アライさん3「このロープをよじ登って…」ガシッ アライさん3が、電気柵のワイヤーを右手で掴んだ瞬間。 アライさん3「んぎゃああああ゛ぁあ!」ビグッ アライさん3「いだいいだいいだいのだあああ!」ヒリヒリ アライさん3は、電気柵から手を離した。 アライさん3「何なのだこ…れ゛っ!?」バタッ アライさん3もその場に倒れた。 アライさん3「ああ!ぁああああああ!アライさんの!アライさんのあしが!いだいいだいいだいいだいのだあああああああ!!」ジタバタ アライさん3は、太腿を押さえたまま倒れ、ジタバタと暴れている。 アライさん1「に…逃げ…ぎゃっ!」ビグッ アライさん1は電気柵のワイヤーに触れ、即座に離した。 アライさん2「いだっ!な、何なのだこれ!さっきと違うのだ!触ると凄く痛いのだ!」 明らかに先程と様子が違う。 電気柵に、電源が入っている。 本来は、『囲いの中に入れないために』使われる電気柵が、 今は『囲いの外に出さないために』使われているのだ。 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23 54 35.09 ID x3/E2jrao アライさん2「な、何なのだこれは!?なんでみんな、いきなり怪我していくのだぁ!?」 アライさん3「いだいいい!いだいのだあああ!あしがああああ!」ジタバタ どうやら、アライさん3は致命傷にならなかったようだ。 全く…だから、このクソ銃は嫌なんだ。 弾速は遅いし、チャージに物凄く時間がかかる。 おまけに威力も低いから、この20m程の距離からアライさんを仕留めるなら首を狙うしかない。 しかも弾速が遅いせいで、ちょっと風が吹いただけでも弾が反れる。 …だが、『発射音が小さい』という唯一の長所は、今この場において、絶大な威力を発揮する。 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/18(金) 23 59 07.95 ID x3/E2jrao おい、食通の友人。そっちの銃、空気のチャージは終わったか? 食通の友人「ああ終わった、ほいよ。そっちは預かるぜ」 サンキュー。 俺は食通の友人から、空気チャージが完了したエアライフルを受けとる。 そして撃ち終わった方のエアライフルを渡す。 さて。 俺は暗視ゴーグルでスコープを覗き込み、 残りの害獣へ狙いをつける。 アライさん1「ど、どこから逃げればいいのだ!」アセアセ アライさん2「そうだ、匍匐前進して、一番下の隙間から抜ければいいのだ!」ズリズリ 455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00 06 28.15 ID o7gv3W5yo アライさん2はワイヤーの下から抜けとうとしている。 アライさん2「う、うぅ…ここを通るのはきついのだ……」 アライさん2「地面をちょっと掘るのだ」ザクザク アライさん2が地面を掘っている。そのお陰で、頭の位置は上下左右にぶれず同じ場所に留まっている。 今が絶好のチャンスだ。 俺はアライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く。 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/08/19(土) 00 08 23.47 ID AiM/S2j5o スレタイ回収きたー 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00 12 22.82 ID o7gv3W5yo エアライフルから小さくバシュっと音が鳴る。発射音の殆どはサイレンサーに吸収されている。 狙ったアライさん2は、その場で仰向けにひっくり返った。 アライさん2「う…あ…な、ひ、あ…うぁ、あ…」ガクッビグッビグッバタッバタタタッビグンビグッバタタッ アライさん1「のだあぁ!?ま、またあ…!」 頭蓋骨を貫くにはパワーが足りないと思っていたが、 どうやらそんな心配はいらなかったようだ。 見たところ、頭蓋骨の一部を砕き、その破片が脳に食い込んだといったところか。 あれで完全にくたばるかは分からないが、動きを止めることができれば今はそれでいい。 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00 24 05.26 ID o7gv3W5yo アライさん3「うっ…ひぐっ…ぐすっ…脚がいだいのだあぁ…!」シクシク さて、成体でまだ動ける奴は、アライさん1だけだ。 アライさん1「ひぃ!あ、うわああああああああ!いやだ!アライさんは怪我したくないのだあああ!」タタタタタ どうやら動きを止めると撃たれることには気付いたのだろうか。 パニックを起こしたアライさん1は、円の外周に沿ってグルグルと走り回った。 アライちゃん1「こわいのだぁ!あらいしゃんおそとにでるのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2「にげるのだぁ!おうちかえるのだぁ!」ヨチヨチヨチヨチ アライさんの子供達が、電気柵の下をくぐり抜けようとしている。 参ったな、まさか奴らがガキを連れてくるほどバカだとは想定外だった。 このままでは脱出されてしまう。 おい、空気のチャージは? 食通の友人「ほいよ。やっぱ電気ポンプは便利だな」 同感だ。 農夫から電源を借り、電気式のポンプで空気を200気圧までチャージしている。 手でやるのとは充填速度が桁違いだ。 じゃ、こっち銃もチャージ頼んだぞ。 463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00 34 01.76 ID o7gv3W5yo アライちゃん1「でられたのだー!」スポッ アライちゃん1が電気柵の下をくぐり、外へ出た。 アライさん1「や、やったのだ、チビ!そのまま逃げるのだ!」 アライちゃん1「のだぁー!」ヨチヨチヨチヨチ 俺はアライちゃん1の進行方向へ照準を合わせる。 そして照準の中に入る直前に引き金を引いた。 少しの時間差の後に、アライちゃん1の顔が照準に入り、そしてその体が宙を舞った。 アライちゃん1「ぶぎゃっ!」グチャアァ アライさん1「ち、ちび!」 宙を舞ったアライちゃん1は、派手に内臓を撒き散らして地面に落ちた。 エアライフルといえど、あんな小さな小動物ならば、胴体を真っ二つに引き裂ける威力はあるのだ。 465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00 40 34.44 ID o7gv3W5yo アライちゃん2「びえええええんっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2は、既に電気柵の外に出ている。 まずい。一匹たりとも逃がすものか。 食通の友人「ほい、次ィ!」サッ 俺は食通の友人からエアライフルを受けとる。 おい、食通の友人!お前も暗視ゴーグルは着けてるだろ。 チャージはもういいから、走って奴を追え! 食通の友人「わかった!」タッ アライちゃん2「こわいのやなのだー!」ヨチヨチヨチヨチ アライさん1「ちび!そのまま逃げるのだ!…はぁ、はぁ…」ゼェハァ 俺は這い這いで逃げるアライちゃん2へ照準を合わせ…引き金を引く。 しかし、アライちゃん2のそばで砂埃舞うだけだった。 ちっ…外したか…! 466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00 45 35.46 ID o7gv3W5yo アライちゃん2「はぁ、はぁ…!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2が、どんどん離れていく。 もはやこのエアライフルの射程距離外だ。 アライさん1「ちび!強く賢く生きるのだ!そして、この人間を必ずやっつけるのだー!」ゼェハァ アライちゃん2「おかーしゃん!いままでそだててくれてありがとうなのだ!おかーしゃんのこと、だいしゅきなのだぁ!」ヨチヨチ アライちゃん2「あらいしゃんは、いっぱいとっくんして、つよくなるのだぁー!」ヨチヨチヨチヨチ 469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00 50 43.45 ID o7gv3W5yo 食通の友人「お~っと、そうは問屋が下ろさないぜ」ガシッ アライちゃん2「のだっ!?」 アライさん1「ち、ちび!」 先回りしていた食通の友人が、アライちゃん2へ追い付き、尻尾を掴んで持ち上げた。 アライちゃん2「な、なんなのだぁ、ヒトしゃん、しっぽいたいのだあぁぁ」ジタバタ アライさん1「お、おい!アライさんの子供を離すのだ!」 食通の友人「^^」 アライさん1「な…何笑ってるのだ?」 やれやれ、またあいつが悪趣味なことを始めようとしている。 俺はエアライフルへポンプを装着し、空気をチャージした。 471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 00 58 16.23 ID o7gv3W5yo 食通の友人「これ何か分かるかな?そう、ゴム手袋~」 食通の友人「これをつけてっと。よいしょ」ガシッ 食通の友人はゴム手袋を自身の手へ着けると、そちらの手へアライちゃん2の尻尾を持ち替える。 アライちゃん2「ひ、ヒトしゃん!あらいしゃんをはなちてほちいのだ!あらいしゃんは、おかーしゃんとやくそくちたのだ!」ブランブラン アライちゃん2「おおきくなって、いっぱいきたえて、あらいしゃんたちをいじめたにんげんをやっつけるのらぁ!」ジタバタ 食通の友人「そっかー。それじゃあ、俺がトレーニングしてやるよ。お前を鍛えてやる」スタスタ 食通の友人は、スタスタと歩き、電気柵へ近付く。 アライちゃん2「ほ、ほんとなのか?おねがいしゅるのだ、あらいしゃんをきたえてほちーのだ!」 アライさん1「ちびを…助けてくれるのか?」 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01 03 56.60 ID o7gv3W5yo 食通の友人「それじゃあまずは!!!!忍耐力の鍛練だあァアーー!」スッ 食通の友人は、ゴム手袋越しに尻尾を掴んで逆さ釣りにしているアライちゃん2を、電気柵のワイヤーへ押し当てた。 アライちゃん2「びぃぃっ!!!いだいのだああああ!」ビグンッ アライさん1「ちびぃ!」 アライちゃん2「いだいのやなのだあぁ!」グイン アライちゃん2は尻尾を曲げ、体を丸め、ワイヤーに触れないようにする。 食通の友人は、アライちゃん2が全身に力を込めプルプルと震えているのをゴム手袋越しに感じているようだ。 477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01 08 59.07 ID o7gv3W5yo 食通の友人「そうだそうだ耐えろォ!い~い筋トレになるだろォォ!?」 アライちゃん2「もう…むりなのだぁ…!」プルプル アライちゃん2は限界を迎えたのか、力が抜ける。 すると再び背中がワイヤー触れた。 アライちゃん2「ぎびいぃっ!!」ビグンッ アライさん1「やめるのだ!こんなの特訓じゃないのだあぁ!」 食通の友人「じゃあてめえがこっち来て我が子を救ってみろやァア!」 アライさん1「う、うぅ、でも、このヒモに触ったらビリビリして痛いのだ…」 食通の友人「じゃあてめーのガキが苦しむ姿をそこで見物してるんだなあァ!」 アライちゃん2「びぎゃあああああ!!!ぁああああああ!!!!」ビグググッ アライちゃん2は再び尻尾や全身に力を込めようとするが、その度に力が抜け、ワイヤーに電撃をくらっている。 478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01 16 01.06 ID o7gv3W5yo よし、エアライフルのチャージ完了だ。 俺はリングの中のアライさん1に狙いを定める。 アライさん1「もうやめるのだああ!チビが死んじゃうのだ!」タタッ 食通の友人「ぶら下げるんじゃ接触が悪いな。それじゃ…」ガシッ 食通の友人は、アライちゃん2の胴体を掴むと、直接ワイヤーへ押し当てた。 ドアノブを握って押すような感じだ。 アライちゃん2「びゃああああああああああああ!のぁあああああああああああああああ!ああああああああ!」ビグググッ 食通の友人「ヒャーーーーハーーハハハァーーーー!!!身体中ビリビリしてい~い特訓になるだろォ?」 食通の友人「将来に備えて、今のうちにやっておけや!人間に挑んでブザマに負け、拷問されたときの特訓をなあァアア!」 479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01 22 03.91 ID o7gv3W5yo アライさん1「やめるのだあああ!」タッ アライさん1は我が子を救うため、ワイヤーへアライちゃん2を押し付ける食通の友人の方へ向かって走った。 アライさん1「チビを離すのだ!」ガシッ アライさん1はワイヤーの隙間に手を突っ込み、食通の友人の腕を握る。 アライさん1「ちびを!離すのだぁぁ!」グググ そして食通の友人の腕を、リングの外側方向へ押す。 アライちゃん2は、少しずつワイヤーから離れていく。 食通の友人「ふはは、いーぞその調子だ。ふんっ!」ガクッ 食通の友人は、腕を急に下へ動かす。 するとそれを握っていたアライさん1の腕が、ワイヤーに触れる。 アライさん1「いだいのだああああああああああああああ!!!があああぁあああ!う゛ぁあああああ!」 なんと涙ぐましいことだろうか。 我が子を救うため、アライさん1は必死に電気柵の痛みに耐え、食通の友人の腕を外へ押しているのだ。 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01 23 29.77 ID o7gv3W5yo つまり、アライさん1はその体勢のまま、あまり動かないのだ。 ここが好機! 俺はアライさん1の頭を狙い、エアライフルの引き金を引いた。 482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/08/19(土) 01 27 09.13 ID o7gv3W5yo つづく 農家への報復・その4 パート1へ戻る
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139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 00 46 24.01 ID M+2Y2vj7o … アライさん1100「」ブシュウゥウ 会長「そろそろ腹も膨れてきたのです」 アライさん1101~1110「あ、あわわわわわ…」ガクガクブルブル 会長は、捕食者としての獣性を露にしていた。 彼女は鳥の力を身につけた少女ではない。 少女の姿をした鳥なのだ。 会長「でもアラジビは、別腹なのです」バグンッ アライさん1101「」ブシュウゥウ その在り方は、会長というより怪鳥であった。 144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 00 52 01.36 ID M+2Y2vj7o ジャパリパーレェー♪ 会長「はい、何なのですか、今いいとこなのです」ピッ 会長は、携帯電話を取り出す。 ??『会長。お前に、戦闘員としての出撃要請が出たのです』 会長「戦闘員?私がですか?」 ??『防衛省からの依頼なのです。私もお前と一緒に出るのです』 会長「…大臣…」 ??『一緒に戦ってくれますね?ミミちゃん助手!』 会長「…」 会長は、目をつぶる。 145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 00 56 21.94 ID M+2Y2vj7o 会長「…分かったのです。一蓮托生なのです、博士」 会長は目を開いた。 そこに宿る意志は、獰猛な猛禽類の食欲ではない。 人々を守るため。 害をなす有害フレンズを駆逐するため。 自らの責務を全うせんとする、特定有害駆除対象フレンズ根絶委員会… その長を担う会長の目。 人々を脅かす外敵を排除する使命を帯びた、ヒトの目であった。 会長は、フレンズ省本部へ向かって飛んでいく。 146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 00 58 38.12 ID M+2Y2vj7o アライさん1102「逃げていったのだ…」 アライさん1103「これで強い奴はいなくなったのだ!あとは雑魚の人間だけなのだ!」ドタドタ アライさん1104「突撃なのだ!たぁ~!」ドタドタ 警官隊員1「く…くそ…!」ジャキッ 警官隊員達の人壁が、アライさんの群れに飲まれそうになる…。 147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01 02 02.33 ID M+2Y2vj7o その時。 空中からダダダダという連続音が鳴った。 アライさん1102「のぎゃっ!」ドブシャ アライさん1105「ぐびゃ!」ズブシャア 警官隊員1「!?」 次々となぎ倒され、血溜まりへ沈んでいくアライさん達。 アライさん1110「な、何なのだ!?」 アライさん達は上空を見る。 そこには、大きな満月の光に照らされる、二人の少女が飛んでいた。 二人は目が光っており、サンドスターの煌めきに包まれている。 149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01 05 15.08 ID M+2Y2vj7o 大臣「野生解放なのです」ドカカカカッ 大臣は、アライさんの群れへ上空から機銃を放つ。 ばたばたと倒れ、蜂の巣となっていくアライさん達。 会長「なるほど…。上空からの機銃掃射とは、考えたのです」ドカカカカッ あっという間に、フレンズ省前のアライの群は物言わぬ死体となった。 大臣「時代は航空戦力なのです。軍も同じことを考え、動き出したのです」 その時。 二人の少女の上を、防衛基地から出動した戦闘機と戦闘ヘリの大群が通過していった。 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/09/07(木) 01 07 29.04 ID M+2Y2vj7o 大臣「行くのです、ミミちゃん助手。ここで油を売っている暇はないのです」ブワッ 会長「分かってるのです。我々夜のハンターが、奴らを蜂の巣にしてやるのです」ブワッ 体に不釣り合いな巨大な機銃を抱えた2人のフレンズは、 野生解放の輝きに包まれながら、音もなく闇夜へ消えていった。 報告書5 ~アライグマの精神構造の特異性~ パート3へ戻る
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ミリP「よし、千早と初詣に行くぞ!」 執筆開始日時 2018/01/04 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1515065687/ 概要 美咲「あ、プロデューサーさん! えへへへ、明けましておめでとうございます!」 P「明けましておめでとうございます、青羽さん。今年もよろしくお願いします」 美咲「はい、よろしくお願いします! それで早速なんですけど……。 じゃーんっ! 社長さんからお年玉を預かってます!」 P「本当ですか! おお、すごい! こんなにたくさん……!」 美咲「普段がんばってくれてるから、って言ってましたよ!」 P「あはは、ありがたいですね。あとで社長にお礼を言っておかないと。 青羽さんも、ありがとうございます」 タグ ^青羽美咲 ^エミリー スチュアート ^箱崎星梨花 ^横山奈緒 ^我那覇響 ^萩原雪歩 ^ジュリア ^舞浜歩 ^春日未来 ^大神環 ^中谷育 ^如月千早 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P アムネジアss大全 あやめ2nd えすえすゲー速報 えすえすMode エレファント速報 おかしくねーしSSまとめ ゴールデンタイムズ だる速 ネコミミss速報 ポチッとSS!! SSまとめ SS速報 SSでレッツゴー SSびより SSまとめプラス SS 森きのこ! SS2chLog YomiCom wiki内他頁検索用 ほのぼの コメディ シアターデイズ ミリオンライブ 如月千早